現在の日本銀行は、2%の物価上昇率を目標にしています。そもそも日銀の仕事というのは、「物価の安定を図ること」です。今の日銀は2%くらいが「安定した状態」だと考えているようです。
私たち消費者からすれば、給料が上がらないのであれば、物価自体は上がってほしくないもの。
ただ、現在の景気を考えると、たとえ給料が上がったとしても、消費に回るのは限定的とみたほうがいいでしょう。
いざという時のために日本人は「貯蓄」をするわけですが、現状銀行に預けてもお金が増えるわけではありません。
となると、お金を増やすために「じゃあ、投資でもするか」となるわけですが、日本人は「投資」に対する知識がほとんどありません。
結果、「増やす」ことが目的となってしまうので、ハイリスクな投資商品に手を出しがちです。
分配金の多さを追うことで、結果的にハイリスクの投資対象のファンドになっていった、というのが正しいかもしれません。
日本の投資信託商品は、「ハイリスク型」が多いように思います。事実証券会社も高いリスクのある商品が売れるからラインナップが増えるわけなのですが、同時により高いリスクを取ることで、より悪いリターンになる可能性があることも意味しています。
要するに、高いリターンを得るためには高いリターンの不確実性を許容する必要があるわけです。
でも、日本人は「お金の知識」が貧弱であるがゆえ、結果的に損をしている方々を多く見かけます。
投資は「長期」、「積立」、「分散」が基本です。
日銀が「異次元の金融緩和」をしているからこそ、基本に忠実な投資を心がけたいものです。
ゆとりある老後生活を望むなら、株式や保険などの「ペーパーアセット」のみならず、不動産のような「リアルアセット」も持つべきと考えます。
不動産投資のご相談はアンシャスまで。