不動産投資において、よく引き合いに出されるのが、「レバレッジ効果」です。
レバレッジとは、「テコの作用」のことですが、不動産投資でどのように作用するのでしょうか。
例えば、自己資金1,000万円手元にあるとして、利回り5%の物件を借入せずに購入すると、あたりまえですが1,000万円の物件しか買えません。利回りが5%ですので、手に入る年間家賃収入は50万円となります。
ところが、1,000万円を頭金に、銀行から1億円借りられたら、1億円の物件を手に入れることができます。借入を起すわけですから、もちろん支払利息が発生します。
借入分9,000万円で、支払利息が2%だと、180万円がコストになります。利回りが同じ5%なら、年間家賃収入は500万円となり、コストを差し引くと320万円が利益となります。
頭金として用意された金額は1,000万円ですから、自己資金による利回りは32%に跳ね上がるのです。
同じ1,000万円を投資しているのに、現金だと70万円、借入だと430万円。この大きな利益の違いがレバレッジ効果です。
また銀行は、“ 株式投資”には融資してもらえませんが、“不動産投資”には借入ができるのも大きなメリットといえます。
少額の自己資金でレバレッジを利かせ、高利回りを狙えるのであれば、いくら「借金」とはいえ、使わない手はありません。
さらに、「時間を前倒しで使える権利」でもあるので、借入は一石二鳥というわけです。
ただし、支払利息が利回りを超えてしまうと、利益を生みませんので、ご注意くださいませ。